過食症のストップ報告

過食が止まった体験談をまとめました。

年月 の投稿

赤ちゃんが生まれても止まらない過食

女性 主婦 28歳 A型 奈良県
妊娠中は、症状が出る日と、出ない日があった。
仕事も産休ギリギリまでやり、夜勤もしていた。
私は、「妊婦だから」と仕事を回してもらえないのが嫌だったから、
妊娠前以上に、周りに気を配っていたし、仕事をこなしていたと思う。
周りに迷惑をかけたくなかった。
症状が出るのは、決まって夜勤明け。
仕事して、家事もして、夕飯作って。周りができているから、私も頑張らなきゃって思っていた。
妊娠中は、どの雑誌や本にも、「普段よりも生活を正さないといけない」と、載っていたけど、できなかった。「赤ちゃんのために規則正しい生活を」「妊娠中の胎教」「赤ちゃんのための栄養バランス」
そんな言葉が私を追い詰めていたと思う。
赤ちゃんより、私を気にしてよ!って。
お腹が大きくなってきてから、うまく吐けなくてイライラした。
赤ちゃんには謝るけど、どこかで大丈夫と言い聞かせて、過食嘔吐したこと自体をなかったことにしていた。
今まで、吐くことで精神をコントロールしていたから、小さなストレスが積み重なっていった。
産後は、慣れない育児で症状が止まることを期待してたけど、無理だった。赤ちゃんが寝ている間に衝動が襲ってきてた。
赤ちゃんに「起きないで」って思いながら症状を出す。
こんな状況は嫌です。
本当に治したい。

摂食障害になって

女性 公務員 36歳 B型
摂食障害になってからのことを振り返ってみた。
部活の引退や受験のストレスもあって中3と高3の後半に太ってしまった。
運動していた時と同じ量と甘いものを食べていたのが原因だと思う。
過食だったのだろう。
痩せたらきれいになれると思い、ダイエットを開始。
はじめは食べる量を減らしたり、夜は炭水化物を摂らないようにした。
しばらくするとその成果が出てきたが、貧血気味にもなってしまった。
そして、食べても吐けば食べなかったことと同じ、食べたら吐けばよい、と、当時はそんなに罪悪感を持たずに過食嘔吐するようになっていった。
食べたら吐かないといけないといった強迫観念のような気持ちも常にあって、普通に食べることも怖く、「普通」が分からなくなった。
家の食料(パンやお菓子)がすぐになくなるので、母に責められたり食料のパッケージに名前を書かれたりするようになった。
母から「吐くのならご飯(米)にして。」と言われたこともある。
申し訳ない気持ちや情けない気持ちになりながらも、止められなかった。
過食嘔吐するために使ってきた時間は、16年もの中で膨大な時間になっている。
過食嘔吐していなくても、食べ物のことを考えている時間も多いので、本当に情けない。
吐くために食べている。
こんな症状がなければ、時間もお金ももっと他の事に使えたのに。
過食嘔吐のために時間やお金を使っている場合ではないのに。ずっと自分を責めている。
いつか治まると思っていた「いつか」はやってこない。不安と焦りがいつもあって、イライラして八つ当たりをする。
情緒も不安定。
無料相談を受けて、こんな風になった原因ががだんだんわかってきた。
摂食障害になってしまってマイナスの事ばかりだけど、この症状が私を癒してきてくれたことも事実。
でも、これ以上続けていきたくない、早く止めたい。
普通の食生活を送って、心から食べ物に感謝しながら笑顔で味わいたい。
そう思えるようになった。

無料相談を受けて変化したこと

女性 26歳 埼玉県
無料相談を始めて、初めは何が変わるんだろう、と、正直疑心暗鬼でした。過食衝動が止まった方の経験談を見ても、今現在の自分にとっては、とても他人事という感じでした。
ただ、お話ししていく中で、私の過食衝動は極度の状態であり、むしろ過食してしまうことが当たり前だといわれました。
潜在意識のマグマやインナーチャイルドについては、
今までどうにか止めようと情報収集をしている際に何度も見かけてきた記述ではありましたが、
やはり自分にとっては他人事にしかとらえることができず、
「ふーん、そんなもんか」と思っていました。
ですが、過食の症状が出てしまうのは当たり前、という事を聞いてから、過食をしてしまっても
「まぁ、しょうがない。だって、当たり前のことだから。」と感じるようになりました。
すると、なんだかすっきりするというか。
今までは、
「今ここで我慢。今ここで食べたいという気持ちはおかしいんだ。」と思って、イライラして、結局しわ寄せをしていたんだと思います。
そんなしわ寄せをしなくなったからか、インナーチャイルドの反抗をすごく感じます。
別に、したくないのにやたら過食が激化しています。食べなきゃ!という感じが体の底から湧いてくるような・・・。
ですが、頭では「もう食べなくていいんだけどなー。」とわかっているのです。
わかっているからこそ、食べさせたい!と、私ではない人が怒りを覚えるように私に八つ当たりをしているような感覚です。
そして、まだ実際に過食してしまいます。
移動の合間の過食、出先での嘔吐。
正直なところ異常な行為だし、吐いているとき、外に音が漏れているのはおそらく確実だとは思います。
でも、「やってしまうのは当たり前のことだから」と思え、自分を責めるような罪悪感ではなく、「ごめんなさい、けど、これは私にとっての排泄と同じことなので」と、他の人に迷惑を最低限かけないことにだけ注力をしてあきらめて吐いています。
食べなくてもいいんだけどな、という気持ちがどんどん膨れて怒りになったとき、
受け入れつつスルーして「あー、はいはい。そうだねー、食べたいねー。」といった感じで消化できていると思います。
以前の私なら、「なんで食べてるんだよ。なんでお腹いっぱいなのに詰め込んでるんだよ。」と嫌悪感にさいなまれていたと思うので、ありえない進歩だと思います。
まだ、「過食を止められる」という確信はありませんが、
「いつかとまるんじゃないかな」というぼんやりとした希望が見えた気がしています。
また、こういった考えが出てくるという事は、過食がストップする第一歩、もしくはスタートラインに私が立てている、ということなのかな、と他人事のように思います。
「○○までに痩せなきゃ。」
「○○までに過食しているのを止めなきゃ、●●という事が起きてしまう。」
など、”早く過食を止めないと自分が他人からマイナス評価を受けてしまう”というプレッシャー。
私自身すごく感じていました。また、それがストレスとなってさらに暴食、という悪循環をしていました。
そのプレッシャーから逃れられただけでも、十分に相談した価値はあると思います。
まだ過食は止まりません。ですが、その機会が減ったり、まぁ、しなくていいか、と、あきらめることができて、他にも目を向ける時間が少しずつ増えたら嬉しいな。そう思って気長にいきたいと思います。

病院とは違う相談センター

女性 学生 23歳 A型 神奈川県
無料相談を受けてみて、気持ちを理解してくれる人がいるというのは大きいな、と感じました。
日本の精神科医は、摂食障害や過食症についての認知が遅れていると思いますので、この病気の経験者が相談を受けているというのは、かなり貴重だと思います。
実際に、私は数々のクリニックを渡り歩きましたが、理解のない、とんちんかんなことを言う医師が、まあ多いこと。
そもそも、この病理について理解がないんだなあ、という医師が大半だというのが実感としてありました。
そういう中で、摂食障害や過食症経験者の話を聞くことができるのは大きいと思います。
個人的には、「無理やり我慢しなくていい」といわれたのが楽になりました。

過食がストップしています

女性 無職 33歳 A型 沖縄県
このサイトを知ったのは偶然でした。
Twitterを始めて、双極性障害や摂食障害の治療法の最新情報を何でもいいから手にしたくて、ツイートを見ていました。
その中で、自助グループとは少し違う過食相談センターという名前と、シンプルなツイートが目に留まってHPを見ていたら、相談で、しかも、いまどきよく見る有料相談とは違っていました。
こういった相談施設に相談すること自体が初めてなのですが、過食状況が酷かったので、1度だけでも、と思いメールを送りました。
その後、症状を細かく伝えるなどして相談につながりました。
優しく柔和な雰囲気の相談員の方に話を聞いてもらい、今日で5回目になります。
掲示板で、自分の書き込みへのリプライを見て泣いてしまうこともあります。
過食をしていることを、家族に打ち明けるのも大事かもしれません。でも、摂食障害への知識・理解が高い人へ話すことも大きいような気がしてなりません。
誰かに共感や共有してもらえると、ほかに気付かなかった気持ちに、ふときづかされることがたくさん出てきました。
相談をさせてもらううちに、変化が出てきたり、過食はストップしています。
いつまたでてくるのかわかりませんが、治したいから、諦めたくない気持ちは強くなっています。
スタートラインに立つにはどうしたらいいかと考えていた5日前の私、とは違うような気がします。
行動して人は変わるんだ、ということを、わずかながら実感しています。

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